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「あたらしく、うまれる ー子を育てるアーティストの日々の創造ー」に寄せて




こんにちは。gallery ayatsumugiの友川綾子です。

3月にグループ展を開催することにしました。テーマは「アーティストと子育て」です。


最初に断っておきますと、私自身に子供はいません。このテーマ設定をしたときに「子育てをしない人」を排除するような作用を作るのは嫌だなと思いました。そういうことではないんだよ、と伝えたくて、前置きとして自分自身の話を最初にさせていただきました。


さて、本展のテーマですが、「子育て」そのものよりも、人の発達や変容とクリエイティビティとの関わりに関心の焦点があります。


人は成人しても発達・成長をしていく生き物です。そして、人生の中でも負荷がかかりやすい「子育て」というタイミングは、人として成長するチャンスだと考えています。この企画のキックオフミーティングの際に、ひとりのアーティストがいいました。「子育ては発見の連続」と。


そう、きっと、これまでとはガラリと世界が変化する、親になったアーティスト達は、日々発見し、日々みずからの表現を問い直し、創作に向き合う自らを、豊かに変容させているのではないかと思うのです。


なにかが発芽するような一瞬がそこにあるのだとしたら、どうにか掬い取って多くの方と共有できないだろうかと考えました。


一方で、この企画を構想してから、子育てアーティストにはいくつかの不具合が生じていることを、改めて知りました。


調査結果展示 ARTIST NO KOSODATE? アーティストの子育て


子育てするアーティストを排除しないために 文化施設やレジデンスのためのガイドライン


もちろん、私自身も美術業界を長年経験してきて、結婚や出産で現場を離れて戻ってこなかったアーティストも知っています。アーティストに限らず、裏方として活躍するアートマネジメントを担う方々も、子供を持つ以前に結婚しない人も多くいます。私自身もそのひとりです。収入が安定せず、立場も常に曖昧。仕事内容を他業界の人に理解されづらかったり、常にハードワークが要求されて、プライベートな時間を充実させずらい業界体質が、そうさせていると感じます。


もちろん、本展の企画の背景には、こうした社会状況もあります。ですが、なんというか、私自身は、どちらかというと日和見な平和主義ということもあり、何かに抗議する姿勢ではなく、子育てとアーティストとしての生き方の組み合わせを、まるごと祝福してみたいのです。


アートの場としての自由さと繊細さが、この場にご縁をもつ一人一人のパーソナルな存在と、変容してゆくヴェルネラブルな時間を、優しく受け止められたら嬉しく思います。


この展覧会では、子育て中または子育て経験を持つアーティストの作品と言葉を展示します。この企画が誰かの心を温めてくれますように。



展覧会概要

ayatsumugi企画グループ展

「あたらしく、うまれる ー子を育てるアーティストの日々の創造ー」

あべさやか、稲吉稔、okada mariko、蠣崎誓、加茂昂

幸田千依、豚星なつみ、水川千春

2024年3月8日(金)~17日(日)

時間:12:00~18:00(月休、金・土は19:00まで)

場所:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)

主催・企画:gallery ayatsumugi

協力:合同会社企画室


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関連イベント

■Xスペース トークイベント:「アーティストと子育てラジオ」

日時:3月2日(土)15:00〜19:00

会場:オンライン( gallery ayatsumugi Xスペース @g_ayatsumugi)

登壇者:グループ展参加アーティストほか

モデレーター:友川綾子(gallery ayatsumugi)

事前予約不要

gallery ayatsumugiのXアカウント(@g_ayatsumugi)をフォローして、お気軽にご参加ください。

トークに関係する質問・疑問を、事前に大募集中!

アーティストに聞いてみたいこと、メッセージ、テーマに関係する自分自身のエピソードなど、お気軽にどしどしご応募ください !

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