「植物の力」という言葉に、どんなことを連想するでしょうか?
私は田舎暮らしをしていた1年間で、植物の力とその力をいただき、生きることの意味を、少しだけ体感できました。おかげで今は、以前にも増して植物が大好き。とくに、お茶にすると香りのよいハーブに心を惹かれます。
人は長い歴史の中で、植物の力で癒されてきました。精神的な意味だけでなく肉体的にもそうです。現在のように西洋医学が発達したのはほんの100年ほどのこと。それ以前は医療といえば植物を用いたものだったのですから。
現代も植物の力を取り入れて活動をする、さまざまなプロフェッショナルがいます。アロマテラピーの第一人者と言われる佐々木薫さんが、そんなプロフェッショナル達にインタビューしたのがこちらの本。
佐々木薫
登場する人物は、染色家、イタリアンのシェフ、アロマテラピスト、それにポメオパシーやアーユルヴェーダのスペシャリストまでさまざまです。
佐々木さんに人柄が滲み出るのか、どのインタビューも植物の爽やかさと密やかで強く存在しているあり様を感じます。
現代社会ではするっと忘れてしまう、古代からの植物と人間との関係、ロマンのようなものが詰まっている本です。
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