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アート投資初心者におすすめの本



東洋経済で「アートとお金」特集が組まれるほど、アートマーケットは盛況な様子。世界的アーティストであるバスキアの巨大絵画を123億円もの高額で落札した、元株式会社ZOZO代表取締役社長の前澤友作氏の影響もあってか、若手IT長者がいま、投資としてのアートに熱い視線を注いでいるそう。



【第1特集】緩和マネーで爆騰! アートとお金










とはいえ、にわかコレクターが作品の良し悪しや今後その作品が値上がりするかどうかを見抜くのは至難の技でしょう。ギャラリストやアート関係者は、「どの作家の作品を変えば値上がりするのか?」と、極めて安直な質問をされるそうです。


純粋なアートラバーの立場としては、その人の感性が喜ぶ作品と出会い、暮らしをともにすることが、最大の価値であり、かけがえのない時間を過ごせると自信を持っていえます。一方で、わかりやすい投資的価値でアートの価値を測りたいという気持ちもよく理解できます。感性的な価値は、自分自信の感性が育っている人にしか確信できない価値だからです。


投資的価値を見抜くために大切なことは、こちらの書籍に丁寧にわかりやすく書いています。巻末にはおすすめのアーティストリストも収録されているので、初心者には使いやすい手引きになるでしょう。





徳光健治








また、アーティストの生き残り戦略として、世界的オークションで値をつけやすい作品の研究をし、独自にマーネージメントのスキルを習得して、自らのし上がっていったアーティストがいます。村上隆さんです。多くの方はその名前と作品をご存知でしょう。村上隆さんの才覚は経営論としても、アーティストのサバイブ手法としても面白く、かつ「どんな作品が世界で受け入れられるのか」を明確にしました。その知の凝縮がこちらの書籍です。





村上隆







今よりももっとアート業界が下火だった2006年に出版されたものですが、今読んでもとても分かり良く、変わらないアート業界の骨組みがよく理解できます。


株式投資の世界では、「投資は自己責任」、「魚を与えてもらうのではなく、魚の釣り方を教われ」とは、常日頃に口すっぱく言われることです。アートディーラーやギャラリストの意見はどのアートへの投資が有効か、とても参考になることには間違いありませんが、投資をしたいのであれば、ぜひアート業界やアート作品の価値とはなんたるか、学んで欲しいものです。その意味では、アートジャーナリズムの第一人者である小崎哲哉さんの著作もおすすめです。





小崎哲哉








世界のアートマーケットに精通する小崎哲哉さんの目に映る、アートの価値を紐解いた一冊です。ぜひご一読ください。



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