彫刻家・牧野 永美子のイラストレーションが表紙画と挿画に
- 綾子 友川
- 10月15日
- 読了時間: 3分
心理学博士でカウンセラーの藤崎亜矢子氏の著書『夢の声を聴く』に、牧野永美子がミクストメディア彫刻の政策で培った独自の物語性と造形感覚を活かして、表紙画と挿画を提供しました。
ユング派とプロセス指向心理学のトレーニングを受け、米国で豊富なカウンセリング経験を積み重ねてきた著者が、夢の意味をさぐるワークを紹介。
2025年11月6日発売
著者:藤崎亜矢子
挿画:牧野永美子
編集:友川綾子(gallery ayatsumugi)
アーティストステイトメント
「誰かが見た夢を描く」
普段彫刻作品に取り掛かる前にアイディア出しのためにドローイングをします。
これまでの続きのつもりで描くこともあれば新規性を求めてそれまでの作風を意識しないようにあえて他人事のように描いてみることもあります。
『夢の声を聴く』の挿画に取り掛かる前にまだ校正途中の原稿を読ませてもらいました。
藤崎さんとクライアントのやり取りは「夢」というその人だけの経験やトラウマが隠されたものに触れる繊細な作業で、それをほぐして昇華していくシーンは深い共感と感動がありました。
他人である私が「誰かが見た夢」に対して具体的なイメージを付けることにはためらいがありました。それはもしかするとその人だけの大切なものを歪ませることになるかもしれない。せめてものではありますが、原稿を読んだ時に生じた共感の体験をもとに制作することにしました。
もしかしたら別の日にはこんな夢に変わっていたかもしれない。などと考えたりしながら。
牧野 永美子(まきの えみこ)
1986年東京都出身。彫刻家。2010年多摩美術大学工芸学科を卒業。在学時に金工を学びながら独学で木彫を学ぶ。
人間の特徴と動物の特徴を併せもった1つの生き物としてミクストメディア彫刻を制作。「自分と他人」を見比べるように「人間と動物」を見比べ、似ているところや違ったところから感じ取った「共感」「嫌悪」「反発」をひとつの体にまとめ上げる行為には「人間とはどんな生き物なのか」また「自分は何者か」という疑問や問いが込められている。「Tokyo Midtown Award 2010」準グランプリ受賞。2016「cccアワード」グランプリ受賞。「アート台北2019」「六本木アートナイト2023」「ソノ アイダ#TMA」にて作品を発表。
関連展覧会
会期:2025年11月1日(土)〜11月14日(金)
開場時間:12:00〜18:00
休廊日:11月4日(火)、10日(月)
会場:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)
東京メトロ日比谷線広尾駅2番出口より徒歩7分
JR山手線・埼京線恵比寿駅東口より徒歩10分
主催・企画:gallery ayatsumugi(友川綾子)
協力:合同会社企画室





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